
はじめに
こんにちは。今回は Netflix(NFLX)の2025年Q3決算 についてじっくり深掘りしていきます。
実はこの決算、発表されたのは1ヶ月以上前。でも内容がかなり濃くて、今後の株価やストリーミング業界全体を考えるうえで外せないポイントがギュッと詰まっています。
特に今回の決算では——
- 売上は予想通り
- 広告売上は過去最高
- でも、EPSは大きく未達
- ブラジルの税務問題で利益率が悪化
- 時間外で株価が5.5%下落
と、明暗がくっきり分かれる結果でした。
私自身、普段から米国株の決算を細かく追っていて、「これはブログでまとめたい!」と思ったので、今回遅ればせながらまとめました。Netflix投資を考えている人にも、決算チェックの参考にしたい人にも読みやすいようにしています。
では、さっそく本題に入っていきましょう。
月足チャート

目次
- Q3の全体総括
- 売上は好調でもEPSが未達だった理由
- 地域別の売上動向
- コンテンツの強さは本物か?
- 広告事業の進展が熱い
- ブラジル税務問題が業績に与えた影響
- Q4の注目コンテンツ
- AI活用の拡大とUI改善
- 私が今回の決算を見て感じたこと
- 最後に(ランキング案内)
1. Q3の全体総括:売上は好調、利益はやや失速

まずは全体の数字から。
- ❌ EPS:5.87ドル(予想 6.97ドル)
- ⭕ 売上:115.1億ドル(予想通り)
- 📈 売上成長率:+17.2% Y/Y
売上の伸びはとても強いです。17%超えの成長を維持する成熟企業は、世界を見渡してもそう多くありません。
ただ、EPSの大幅未達が市場の懸念を呼び、株価は時間外で 5.5%下落。
これはほぼすべて「ブラジルの税務問題」が理由です。この後で詳しく解説します。
2. 売上は好調なのにEPSが未達だった理由

EPS未達の主因はこれです。
🔻ブラジルの税務関連費用:6.19億ドル
期間は2022年〜2025年Q3までを対象。
これによって 営業利益率が5%以上押し下げられた と言われています。
もしこの費用がなかった場合、利益率は大きく改善していたはずで、企業としての根本的な収益力はむしろ向上しています。
株価が売られたのは、短期的に「EPS未達」という事実が目立っただけで、本質的にはかなり健全な決算内容なんですよね。
3. 地域別の売上動向:APACとEMEAの伸びが際立つ

Netflixの強みの1つが「地域分散」。今回も地域別の数字が面白いです。
| 地域 | 売上 | 成長率 |
|---|---|---|
| UCAN(米国・カナダ) | 50.7億ドル | +17% |
| EMEA | 37.0億ドル | +18% |
| LATAM | 13.7億ドル | +10% |
| APAC | 13.7億ドル | +21% |
特に APAC +21% が強烈です。
アジア市場は参入競争が激しいのですが、その中で20%超えの成長は本当にすごい。
私の感覚としても、日本でもNetflixの存在感は落ちるどころかますます強まっています。SNSで話題になる作品も、やっぱりNetflixのタイトルが多いですよね。
4. コンテンツは相変わらず強い:ヒット作品が大量発生

Q3はコンテンツが豊作でした。
- 「Wednesday」S2 → 1.14億ビュー
- 「Happy Gilmore 2」 → 1.26億ビュー(週末記録更新)
- 「KPop Demon Hunters」 → 史上最も人気の映画(3.25億ビュー)
- カネロ vs クロフォード → 4,100万視聴者
これを見ると、やっぱりNetflixは「当てる力」が強いです。
特に KPop Demon Hunters の3.25億ビュー はヤバい数字で、グローバル市場を見据えた作品戦略が完全にハマっています。
実際、米国と英国での視聴シェアは過去最高。
- 🇺🇸 8.6%
- 🇬🇧 9.4%
「作品の質が落ちた」みたいな意見もたまに見ますが、数字を見る限りむしろ強くなってます。
5. 広告事業の進展がエグい:将来の主力収益になる可能性大

今回、最もポジティブだったのは広告事業。
Netflixは広告事業に本気でアクセルを踏んできています。
私の感覚では、Netflixの広告プランは「安く入れる割に不便さが少ない」ので、今後ユーザー数がまだ増えるはず。特に若い世代は価格に敏感ですし、広告ありで十分と考える層は多い。
広告売上が本格的に伸びると、利益率が跳ね上がる可能性があります。ここは長期的に大きな注目ポイントです。
6. ブラジル税務問題:今回の決算の主役

ここが今回の株価下落の主因。
❌ ブラジル税務問題
- Q3に 6.19億ドル を計上
- 期間は2022〜2025Q3
- 営業利益率を5%以上押し下げた
ただ、会社側は「今後の業績への重大な影響はない」と強調しています。
つまり、今回だけのドカッと乗せた費用で、今後の決算に尾を引くリスクは限定的だと。
EPSの未達をどう見るかで投資判断は分かれますが、私はこれは本質的な競争力には一切関係ないノイズだと見ています。
7. Q4の注目コンテンツ:まさに“主力級”が勢ぞろい

Q4はとんでもないラインナップです。
- 「Stranger Things」最終シーズン
- 「The Diplomat」S3
- 「Nobody Wants This」S2
- ギレルモ・デル・トロ「Frankenstein」
- ライアン・ジョンソンの Knives Out シリーズ最新作
- NFLクリスマスデーゲーム
- ジェイク・ポール vs タンク・デイビス戦
これは視聴数も加入者数も爆伸びするやつです。
特に「Stranger Things」最終シーズンは、世界で最も期待されているシリーズの一つなので、Q4の数字はかなり強いものが出る可能性が高い。
8. AI活用の拡大とUI改善:ここが地味にすごい

NetflixはAI活用をどんどん進めています。
- TV UIを85%のデバイスに展開済み
- 生成AIによる会話型検索をテスト中
- 映画「Happy Gilmore 2」で若返り技術を使用
- 広告フォーマットのAI最適化も進行中
UI改善と検索体験の向上は、加入者の“離脱率”を下げる効果があり、長期的な収益力に直結します。
私は普段からNetflixを使っていますが、検索が以前よりラクになっている感じは確かにあります。これがAI活用の成果かもしれません。
9. 私が今回の決算を見て感じたこと

正直に言うと、私は今回の決算を「かなり良い」と評価しています。
もちろんEPS未達は痛いですが…
- 売上成長は強い
- 広告事業は絶好調
- コンテンツ供給力は相変わらず圧倒的
- 地域分散もバランス良し
- ブラジル問題は一過性
私が市場なら、この決算で株価を5%も売り込まないです。
むしろ広告事業の伸びを考えると、今後の利益率改善に期待したいところ。
Netflixって、ストリーミングというより “映像×広告×AIの複合企業” に進化している最中なんですよね。
私は長期的に見ると、まだまだ面白い企業だと思っています。
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